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日 時 2000年8月12日
大会名 JFL後期 第5節
対戦相手
ソニー仙台
試合会場
三ツ沢公園球技場
入場者数
2,808人
試合結果
横浜FC 6-5 ソニー仙台

前半は、ソニー仙台の守備の不調もあり、一方的に攻めたて5-2とリードして終了。しかし、守備のリズムを作れないまま後半に入り失点を重ね、あわやというところまで追いつめられる。最終的には6-5で勝利するも、守備意識の徹底が課題。


前 半

初出場の要田のポストプレーに刺激され、非常によい攻撃を展開。5-2と大量リードを奪う。

 前節、横河FC相手に連勝をストップしてしまったこともあり、この試合では、FWの1人に要田を起用します。練習で調子が良かったことと、FW陣の活性化が狙いです。

 その要田は立ち上がりから、非常に良いポストプレーから、チャンスを何度も作り出します。そして、横浜FCが優勢な展開の中、7分にCKからのこぼれ球を横山がミドルシュートを決めて先制します。その後も攻め立てますが、12分にソニー仙台のCKに水原がパンチングしたボールをそのままボレーで決められて同点にされます。しかしこの失点は、事故のようなもので相手のシュートを誉めるべきものです。

 その後も、ボールの支配は横浜FCで、ソニー仙台のチャンスはほとんどありません。そんな中15分横山、19分要田、22分要田と立て続けに得点して、4-1とリードします。

 4点目を取ったあたりで、試合の流れが決まってしまったと感じたのか、ちょっと動きが緩慢な所が出ます。

そこをソニー仙台に突かれ、ソニー仙台にうまくつながれ、こぼれた球をミドルシュートを決められ4-2とされます。このミドルシュートも、打った選手を誉めるべきなのですが、その前の守備がちょっと緩かったような気がします。

 28分には右オープンスペースの小野に一度振り、その折り返しを高木が決めて5-2とします。前半は、このまま5-2で終了します。

 失点以外の場面では、横浜FCが狙っているサッカーができた前半でした。それぞれの選手が役割をこなしていました。また、ソニー仙台が攻めてきたことも、自由にできた原因でした。攻撃に出るところで後藤が常にフリーになれたことも大きく、パスも足下でなくスペースを狙った意図のあるプレーが多かったです。また、この試合で初めて入った要田もハングリー精神にあふれるプレーで、攻撃に力強さを与えていました。


後 半

攻守とも見違える動きとなったソニー仙台を捕まえられずに3失点。石橋のゴールで6-5で勝利を収めるものの、組織的な守備のリズムを最後まで作ることができなかった。

 後半は、ソニー仙台の動きが守備、攻撃ともに見違えて良くなります。2分、3分と立て続けにいいシュートを打たれます。前半一方的に攻めていたために、組織的な守備を行うリズム、あるいは意識の統一ができないままに過ぎていました。カウンターの際に、囲める状況ではないのに、高木と後藤で同時にチャレンジに行き、あっさり交わされピンチを迎える場面が何度もあります。そのリズムの悪さが攻撃にも悪影響を及ぼし、ボールは持っているものの、それを攻撃に結びつけられない状態が続きます。また、後半ソニー側のDFラインを見ていた線審のオフサイドの判定に神経質になったことも、攻撃のリズムが阻害される要因でした。

 65分、ソニー仙台のCKを、交代したばかり橋本が蹴り、そのこぼれ球を決められ5-3とされます。このプレイも、大きなクリアをする意識がもう少しあれば防げていた点でした。横浜FCは13分に要田に代えて有馬を投入していたのですが、有馬がなかなかボールに触れず、要田のようにポイントを作れる人がいない状態で、攻撃がなかなかつながりません。

守備も相変わらずで、27分にはカウンターからあわやのシュートを打たれます。

 29分、増田に代えて石橋を投入します。そして、石橋の2タッチ目となる31分、横山からのパスを受けて放ったシュートが相手キーパーに当たりゴール6-3と再び突き放します。後半ではこのプレイが唯一の見せ場だと言って良いでしょう。

 その後も守備のリズムは立て直せず、徐々に打ち合いの状況になります。そして33分にはカウンターからフリーでシュートを打たれ失点、41分にも横浜の守備が緩いなかつながれ失点し、6-5まで追いつかれます。この後も試合終了まで、攻められ続けますが、最後はなんとか逃げ切り6-5で勝ちました。

 この試合で初めて出場した石橋は、ポストプレーへのフォローの意識が高く、成功しなかった場面も多かったですが、今後が期待できるプレーぶりでした。


まとめ

リズムが崩れたときに立て直すのは誰か。

 前半は2失点したものの、基本的にボールを支配して、5-2と大量リードしました。しかし、前半は一方的に攻めていたために守備のリズムを作ることができませんでした。そのために後半ソニー仙台が立て直してきたところで、有効な守備ができずに、本来ではありえないような失点を重ねてしまいました。崩れたリズムを立て直すのは選手自身です。

一度、ボールを回してゲームを落ち着かせるなどの工夫が重要です。ボールを支配するのと、ゲームを支配するのとはちょっと異なります。10月までの休みの間に、ゲームを支配するという観点で、より選手の意識を高めて欲しいと思います。
[松尾真一郎/横浜FC御意見番]